日本の戯曲研修セミナー@オンライン 「現代日本戯曲大系」 女性作家 による 戯曲群 を読む!
平成生まれ のあなたにこそ出会ってほしい、昭和の演劇 のことば
女性の劇作家に焦点を当てた企画の第3弾として、『現代日本戯曲大系』に掲載されている作品の中から女性の劇作家による戯曲を取り上げ、読み解いていきます。
『現代日本戯曲大系』 (全14巻発行/三一書房)の発表年1946年~1989年の掲載戯曲181本のうち、女性劇作家による戯曲は14本。今回のセミナーでは、そのうちの8 作品を読み、参加者で感想を共有したり、解釈や演出案などを自由に語り合います。 男性の活躍が際立っていたかつての演劇界において、女性の表現者がどのように世界を切り取り、「戯曲」 という形で表現活動を行ったか。 社会における役割の変化が、生き方や思想にどのような変化を与えたか。それらを演劇という観点から考察す るきっかけになればと考えています。
過去のセミナーでは、2022年に「雑誌 『青鞜』を読む!」と題して、明治期の女性の思想や創作活動の原動力について参加者同士で意見を交わしました。翌年に開催した「『現代女流戯曲選集』を読む!」では、終戦の約10年後に出版された女性作家による戯曲集を読みながら、当時の世相や価値観を探っていきました。今回の企画は、その最終回となります。
戦後から高度経済成長期を経て「昭和」が終わるまでの女性劇作家の活躍に焦点をあてていきます。
「平成」生まれのあなたにこそ読んでほしい!
「平成」そして「令和」 を生きるみなさまと共 に語り合いたい!
オンライン開催のため、世界のどこからでもご参加いただけます。
作家ご 本人や、演出家のトークも聴くことができます。
討論に参加したい方も、見学をご希望の方も、ぜひお気軽にご参加ください。 (EMMA)

「現代日本戯曲大系」 とは
「現代日本戯曲大系」 は、 三一書房から刊行さ れた、変貌する “セリフの時代”を21世紀に伝 える現代戯曲のアンソロジー。第1巻 (1946- 1949) から第14巻 (1986-1989) まで発行さ れた。戦後日本の演劇史における重要な作品 を年代別・網羅的に収録しており、演劇研究者 や愛好家にとっても貴重な資料となっている。
作家ゲスト

渡辺えり WATANABE Eri
山形県出身。劇作家・演出家・俳優・歌手。「オフィス3○○」主宰。 『ゲゲゲのげ 逢魔が時に揺れるブランコ」で岸田國士戯曲賞、『瞼の女まだ見ぬ海からの手紙』で紀伊國屋演劇賞を受賞。 映画 『Shall we ダンス?』日本アカデミー賞最優秀助演女優賞など俳優としても多数の受賞歴を持つ。2025年も、渡辺えり古希記念2作品連続公演 『鯨よ! 私の手に乗れ』『りぼん』や唐十郎追悼公演『少女仮面』など、多くの主催公演を手掛ける。

高泉淳子 TAKAIZUMI Atsuko
役者、劇作家、演出家。 早稲田演劇研究会で演劇を始める。卒業後劇団「遊機械 / 全自動シアター」を結成。 少年少女から老人まで様々な人物を演じ注目される。1994年 『ラ・ヴィータ』で文化庁芸術祭賞受賞。劇団解散後、英国の演出家と舞台化した『エレファント・バニッシュ』のニューヨーク、パリ、ロンドン公演で世界的評価を得る。『ホロヴィッツとの対話』 『ア・ラ・カルト2』2014年読売演劇大賞優秀女優賞。
演出家ゲスト

斎藤雅文 SAITO Masafumi
1954年東京都生まれ。 1980年に劇団新派文芸部に入る。 新派の他、歌舞伎や新劇、ミュージカルなど、 商業演劇を中心に幅広いジャンルの脚本・演出を手がける。 コロナ禍の渦中で演劇ユニット「新派の子」を立ち上げ、独自の活動も展開している。「ふるあめりかに袖はぬらさじ」は坂東玉三 郎主演、大竹しのぶ主演にて演出している。

和田喜夫 WADA Yoshio
山口県生まれ。 1982年から11年間、劇作家・岸田理生との共同作業を続ける。92年オーストラリアのアデレード、パース国際演劇祭で『糸地獄』を上演。01年よりオーストラリアやカナダの先住民の劇作家との共同作業を始める。 「在日」の演劇人との共同作業も多い。 夾竹桃の会、劇団yum yum cheese 所属。 演劇企画集団 楽天団代表。

吉野 翼 ( 吉野翼企画) YOSHINO Tasuku
アングラ演劇の意志を独自で引継ぎ、次世代への戯曲、文化、技術の発展と継承を目的として活動中。 岸田理生やエイミー・ベンダー等の女性作家の戯曲を多数手掛けている。 2023年より「岸田理生アバンギャルドフェスティバル実行委員代表」に就任。演劇のみならず、 様々な表現手法を使って作品を演出・発表をしている。
開催日時
【プレ企画:事前勉強会】
10/17 19:00 – 21:00
実行委員が戯曲の楽しみ方やコツなどを共有する会 !
※第一期に応募された「セミナー参加者」 のみ参加できます
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【第1回: 戯曲深堀り】
10/22 19:00 – 22:00
戯曲ナビゲーターによる発表の後、参加者で意見交換を楽しもう!
1 『女子寮記』 山田時子
発表者 川口典成
2 『七人みさき』 秋元松代
(※著作権の関係上、戯曲を購入いただく、もしくは図書館で借りて頂く等、原則、個々人でご用意ください)
発表者 EMMA
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【第2回: 作家を知る】
11/19 19:00-22:00
戯曲ナビゲーターによる発表の後、参加者で意見交換を楽しもう!
3 『馬五郎一座顛末記』 真山美保
発表者 蔵人
4 『広島の女・八月六日』 村井志摩子
発表者 川口典成
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【第3回: 作家に出会う】
12/24 19:00-22:00
作家ご本人の事前収録映像を見ながら、戯曲の創作原点に触れよう!
5 『ゲゲゲのげ』 渡辺えり子
作家ゲスト 渡辺えり
6 『僕の時間の深呼吸』 高泉淳子
※セミナーでは 1994~2011年版を使用
作家ゲスト 高泉淳子
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【第4回: 演出家に聞く】
2026/1/14 19:00-22:00
各戯曲を演出した経験があるゲストをお呼びして、演出の世界を深めよう!
7 『ふるあめりかに袖はぬらさじ』 真山美保
(※著作権の関係上、戯曲を購入いただく、もしくは図書館で借りて頂く等、原則、個々人でご用意ください)
演出家ゲスト 斎藤雅文
8 『糸地獄』 村井志摩子
演出家ゲスト 和田喜夫、 吉野 翼
見学者募集
✓セミナーを見学したり、チャット機能を使って質問することができる
✓ 使用戯曲のデータ (一部を除く) を読むことができる (ダウンロード不可)
✓ 画面と音声はOFF、ニックネーム使用OK、 全日程参加できなくてもOK、 年齢制限なし
✓ 戯曲を読んでいなくてもOK。 ただ、 事前に戯曲を 読んでいただけるとより楽しく面白く参加できます。
■ 全4回通し 3,000円
<お申込み締切>
最終日の開催時間まで(2026年1月14日㊌まで)
お申込み
チケットシステム 「Peatix」からご予約ください
お問合せ
「日本の戯曲研修セミナー」とは
2010年 「近代戯曲研修セミナー」としてスタートし17回の開催を経て、2018年より「日本の戯曲研修セミナー」に生まれ変わ った。 日本演出者協会が、 演出家が戯曲を読み解き、演出の方法を探るために企画したもので、 日本近代戯曲の総括および現代戯曲の研究に野心的に取り組む勉強会でもある。 2020年度 よりオンラインでの開催を継続している。 戯曲に関わる方、 戯曲 に関心がある方、 戯曲の読み解き方を知りたい方、すべての人に開かれた場。
日本の戯曲研修部《オンライン》
秋葉舞滝子 池田美樹 EMMA 黒川逸朗 川口典成 河原その子 蔵人 黒澤世莉 篠本賢一 田中春彦 濵吉清太朗 日澤雄介 平野智子 丸尾聡 吉田康一
宣伝美術
松田陽子
主催/制作
一般社団法人日本演出者協会
チラシPDF
助 成
文化庁文化芸術振興費補助金
(舞台芸術等総合支援事業(芸術家等人材育成))
独立行政法人日本芸術文化振興会

日本演出者協会は、ハラスメント防止に努めています。
参加のお申込みをされる前に、必ず「日本演出者協会事業におけるハラスメント防止ガイドライン」をご確認ください。
