日本の戯曲研修セミナー2022 in 東海 菊本健郎特集 報告

長年にわたり東海地方を中心に様々な演劇の現場で活躍され、2020年秋に亡くなられた、劇作・演出家の菊本健郎氏の特集をしました。本イベントを企画するにあたり、多岐にわたる菊本作品の掘り起こしを実施しました。

菊本氏が書き残し未発表であった『在る日の漱石と夫人』を川村ミチルが演出。劇団舟木スタジオ公演として上演され、舟木淳氏が「第10回 松原英治・若尾正也記念演劇賞」を受賞し、その後も、再演を重ねている 翁ひとり語り『嘆異抄異聞』を渡会りえが演出。1993年俳優館の学校公演のために書かれたミュージカル『ごきげんなすてご』をほりみかが演出。

3人の女性演出のもと、若手の育成をはかりました。

これらのプログラムに加えて、座談会「菊本健郎を語る」を開催。司会者はせひろいち氏が、パネリスト各々が大切にしている亡き菊本氏との思い出を湿り気無く導き出しました。菊本氏の培われた教養の高さに裏付けられた洞察力、先取の才、感性の豊かさを若手演出者、俳優に伝え、若手育成を目標としました。 来場育成者は134名。来場参加者の多くは俳優や演劇関係者であり、若年層の参加が多く若手育成を目的とする本企画としての成果がありました。

 報告者:みなみ津姉
(「日本の戯曲研修セミナー2022in東海」実行委員)


日本の戯曲研修セミナーin東海2022 東海地方に縁のある演劇人シリーズ第4弾『菊本健郎特集 』


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