特別鼎談:
長塚圭史×落合陽一×シライケイタ
「社会と芸術」

インタビュー

落合 まだ顔の安定性が低いですがこれもすぐ変わると思います。

シライ これだけの速さでコンピューターからの情報が来ると、落合さんの脳って大丈夫なんですか?ついて行けるんですか?

落合 はい。イントロ聞いただけで曲を当てるクイズってあったじゃないですか?人生があの感じに近いです。良い事か悪い事かは置いたとして、適用しきってみれば違った光景が見えるのかな?と思っています。

長塚 これを見せてもらった事で「デジタルネイチャー」っていう感覚はなんとなく分かる気がします。

落合 コンピューターの進化速度があまりに早いので、人間の価値感覚がちょっと変わってしまうのですが、お2人と話をしていて非常にフィジカルなコラボレーションをしたら楽しそうだったので、是非一緒に皆さんと何かが出来ればと思いました。それと、僕は光の速度で転がり続けているので、何かあったら拾ってください(笑)よろしくお願いします。

シライ 僕はきっと亀の速度で歩くので、亀の速度と光の速度で一緒にやれる事が本当に面白そうです。きっと極めて個人的な事で、物を作り続けていくと思うし、大学の先生も協会の理事もやっているけど、基本的には個人的なものを作り続けたいし、そこにいたいなって思うんでね。圭史さんにはパブリックな所で広げていって頂いて、何か違う立場で物を一緒にやれたらいいなって本当に思っています。

長塚 このスピード感を見せてもらえる機会って意外となくて。特に演劇をやっている僕達からすると、この社会のスピード感とAIが追いついてくるという事象の中で、僕らはどう向き合っていくのか?凄く面白いよね。抗うのも、乗っかるのもどっちも面白そうだっていう事を、今日は初めて知ったんだけど、もうちょっと色んな話をしてみたいと思いました。落合さんの一番の安堵する時間っていうものはなんなのか?みたいな事も含めて。僕はアナログな事しかして来てないから、いつもiphoneを投げ捨てようかどうしようか悩むぐらいだし、だけどこの現状を知れた事にむちゃくちゃワクワクしました。

落合 ありがとうございます。僕も非常に楽しかったし、盆踊りをしたいです。

長塚 僕らは、まず落合さんに劇場に来てもらう事からだろうね。

落合 一日に100本書けるか、仕事がなくなるか?って言ったら、一日に100本書ける事は楽しいじゃないですか?楽しいって思うと楽しい。本日はありがとうございました。

長塚・シライ ありがとうございました。

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