国際演劇交流セミナー2022 韓国特集開催のお知らせ

韓国の文化政策、
韓国の芸術(演劇)教育を知ろう

韓国では、2004年からの「文化芸術教育」の推進により「学校における芸術教育」として全国の学校や施設に、演劇、舞踊、映画、韓国伝統音楽など8つの分野の専門性に応じて「芸術講師」と呼ばれるアーティストが派遣されています。10年後の2014 年には 7000校以上の学校に 5000人近いアーティストを派遣するまでになりました。この異例の芸術教育の推進、そして、前例のない「芸術講師の派遣」システムは、諸外国からも関心を集めています。

今回は、研究者から韓国の文化政策のいきさつと取り組みについて。そして、韓国で芸術(演劇)教育を行う実践者から韓国の芸術(演劇)教育の現状を伺いたいと思っています。 みなさまのご参加をお待ちしております。

【 開催日時 】
2022年8月18日(木)~20日(土)

【 会  場 】オンラインで開催

※チラシ画像をクリックするとダウンロードできます。

韓国の文化政策と芸術(演劇)教育について

2004 年から韓国政府が全国的に始めた 「文化芸術教育」 の推進により、 芸術教育分野の環境が急激に変化しています。 その代表的な政策としては、全国の学校(8,620校)にアーティスト(5,065名)を派遣する「芸術講師」事業があります。 芸術(演劇)教育政策の全体像および考え方、そして特色ある取り組みをご紹介いただきます。

講師/ 閔 鎭京( ミン・ジンキョン 민진경 ) 

韓国ソウル生まれ。 韓国国立オペラ団で演出助手とオペラ制作に携わり、文化庁海外招聘研修生として2000年に来日。東京藝術大学大学院応用音楽学専攻修了(学術博士)。2006年より北海道教育大学に在職。専門は文化政策。文化庁と大学・研究機関等との共同研究事業 「新型コロナウイルス感染症の影響に伴う諸外国の文化政策の構造変化に関する研究 (韓国担当)」(2021年度)等。公益財団法人北海道文化財団「令和2年度アート選奨」 受賞。

韓国のファシリテーター育成プログラムについて

韓国では、ティーチング・アーティスト(TA)が派遣講師として、どのように採用されるのか。また、採用される前/採用された後も、適切なトレーニングの準備がなされているのか。育成プログラムなどが確立しているのか。韓国にて育成プログラムに携わるティーチング・アーティスト(TA)が韓国での実例をご紹介いただきます。


講師劉 恩禎(ユ・ウンジョン 유은정)

大学にて演劇演技を専攻。2015年、文化芸術教育士からはじまり、児童青少年を対象とした演劇分野の芸術教育家、ティーチング・アーティスト(TA)として活動している。ソウル教育大学教育専門大学院では教育演劇を専攻し、ドラマと青少年の自我アイデンティティの形成に関する研究を進めた。演劇を通じた芸術と教育の越境、そして私たち全員のアイデンティティについて模索している。

韓国の芸術(演劇)教育における多文化共生プログラムについて

韓国は、1990年以降、外国人の受け入れに対して開放的・積極的な移民政策へと基本方針を変えました。 また、国内外国人に対しても社会統合政策の一環として 「多文化政策」 が展開されるなど、 政策的大転換を図っています。そこで、多文化共生に向けて、韓国の芸術(演劇)教育が、どのようなプログラムを思案して具体的な実践を行っているのか。多文化共生プロジェクトの実践を行なうティーチング・アーティスト(TA)が韓国での実例をご紹介いただきます。

講師安 鏞世(アン・ヨンセ 안용세)

ティーチング・アーティスト(TA)。教育研究家。ソウルをベースとしたTouchable Storyシリーズのプログラムディレクター。 ソウル芸術大学で演劇を学び、ソウル教育大学校では、ドラマ教育、観客参加型演劇(フォーラムシアター、T.I.E.、アプライドシアター等)、定性的研究の方法論に関する専門教育を受ける。現在は地域と社会の垣根を越えて芸術教育実践家としての活動を広げている。韓国芸術文化教育振興院(Korea Arts & Culture Education Service(KACES))では国際研究プロジェクトを行った。

講師言語

韓国語 日本語通訳あり

参加費

一般  1,500円(通し券)
協会員 無料

参加方法

参加申込みフォーム

上記のシステムが利用できない方は、
メールにて、件名を「韓国特集2022」にして
本文に、①お名前(氏名・ふりがな)②連絡先(電話番号、メールアドレス)を明記の上、ご応募ください。のちほど詳細をご連絡いたします。
jda.iad.info1@gmail.com
080-3124-7210 (担当:柏木)

申込み締切

チケットシステム【Peatix】ではレクチャー各回の前日23:59まで (メールでのお申込みは、8月14日(日)まで)

お問い合わせ

080-3124-7210

文化庁委託事業

「令和4年度次代の文化を創造する新進芸術家育成事業」

主催

文化庁・一般社団法人日本演出者協会

実行委員

柏木俊彦 / 広田豹 / 松田文

通 訳

沈 炫旼(シム・ヒョンミン)

通訳補

金 恵玲(キム・ヘリョン)

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