大学生は皆演劇を観て楽しんだ

コラム

大学紛争が起きる前に大学に入学したが、在学中に紛争が始まり毎夜毎夜全学集会が開催され、とうとう大学がロックアウトされてしまい、大学に通えなくなった。同じクラスから日航よど号赤軍ハイジャック事件の犯人が出た。そんな騒がしい世の中で大学生はテント小屋の芝居や小劇場の前衛的芝居を観た。もちろんその中の一人だった。今は中高生が劇場にいるのは珍しくないが、当時、中高生は皆無で大学生が若者の主流であった。どこへ行っても、ギュウギュウの寿司詰め状態の芝居小屋は友達に会える楽しい場所だった。友達との話題は芝居の話ばかり。当事人気絶頂だったスターもこぞってテント小屋の芝居や小劇場の舞台に出演した。歌手の沢田研二さんも上野の不忍池の仮設小屋で池に飛び込んだ一人だった。アンケートをとると百人に一人しか観劇経験がない今の大学生とは雲泥の差である。

世界で何千年も受け継がれる演劇は人間の生き方に大きな影響を与えるのは周知の事実でしょう。人生と演劇、ミステリアスな素敵な組み合わせである。

大学を卒業したが、決まっていた就職先には行かず、演劇大学の入試を受けに行った。

そこで、運命の人と出会う。

千田是也である。

篠﨑光正

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