《 2020 年度活動報告 》

2020年度の活動としては、文化庁委託育成事業と障がい者による文化芸術活動推進事業、またコロナ禍対応の演劇緊急支援プロジェクトとしての活動、文化芸術活動継続支援事業での確認番号の発行やホームページのリニューアル、また収益力強化事業によるEPADより依頼された「スタッフ技術のEラーニング動画の制作,教育連携事業」、DM(観劇案内)、各部のオンライン勉強会、等が主な事業でした。

 “令和2年度次代の文化を創造する新進芸術家育成事業”としては、「演出家・俳優養成セミナー2020 演劇大学、国際演劇交流セミナー2020、日本の戯曲研修セミナー2020、若手演出家コンクール2020」の4事業を行いました。出版では、『年鑑・国際演劇交流セミナー2020』の編纂をし、発行しました。

2020年度の課題は、コロナ禍でいかに事業を推進するかの対応でした。協会のガイドラインを作成し、ほぼ全ての事業や会議をオンラインで行いました。

“令和2年度障がい者による文化芸術活動推進事業”としては、東京都西多摩郡にある東京多摩学園の利用者さんとの演劇ワークショップ・創作、また豊島区の心身障害者福祉ホームさくらんぼの職員のみなさんとのワークショップ・発表会を行いました。

 協会の全体の方針としては、《社会的役割》を考え、実施しようと努めた1年でした。コロナ禍の中で支援・補償の問題で奔走した1年ですが、演劇が演劇人以外の人との関係を考える時期という意見も多くあり、演劇は閉じている、という言葉も今回のコロナ禍での発言に対して多く有りました。この数年東京では観客が減っていると言われています。料金が高い、敷居が高い、演劇人の目線が高いなどとも言われています。これらの発言にどのように対応してゆくかも今後の協会の大きな課題の一つになっています。

We need cultureの要請文には「演劇は全国津々浦々の鑑賞団体や学校にスタンダードな演劇を届けるようなものから、世界的に評価されるような先鋭的な表現まで多彩に構成され、豊かなシーンを作り出しています。」と書きましたが、その状態には未だ充分ではないのが現実ではと思われます。

これらは協会の、共通課題として、また協会を越えて話し合った方がよいのではという意見が理事会でも幾度も出ました。

A. 演劇大学

1、演劇大学in 徳島

全国初のフルオンラインで開催しました。2回目となる今回は、1回目の『演劇に触れる』から発展し『表現者を育成する』ことを目標にしました。長期演出家育成講座、ダンス講座、インプロ講座、戯曲講座など9講座とシンポジウムを実施、参加者は延べ253名でした。

長期演出家育成講座では2チームに分かれ、松本祐子講師担当チームは井上ひさし作『紙屋町さくらホテル』に挑み、体系化された戯曲分析、俳優への伝え方を学びました。土田英生講師担当チームは、自作の新演出と「劇団の演出家として劇団員を演出する方法」を研修、人間関係の築き方などを学びました。ダンス講座では、スズキ拓朗講師が提示したいくつかのポーズから受講者各自が動きを作り、最終的には童謡に合わせて動く/踊るという試みを実施、受講者全員が発表を行いました。はせひろいち講師による長期戯曲講座では、受講者のうち6人が、書いた作品をのちに公演に発展させました。明樹由佳講師の朗読講座は森浩美作、家族草子『黒たまご』をテキストに朗読実習を行い、演劇大学終了後にオンライン公演に発展させました。

シンポジウムでは、これまで演劇大学を開催した地域の実行委員長が一堂に会し、地域で表現活動を続けていく意義や活動の広げ方について意見を交わしました。

2、演劇大学in しまね

2回目の島根は、長期演出家育成講座、戯曲講座、インプロ講座など7講座と座談会、シンポジウムを実施し、『表現の多様性による育成』を目標として、フルオンラインで開催しました。参加者は延べ300名を越え、秋田から沖縄、シンガポールとも繋がりました。

扇田講師、日澤講師、平塚講師による長期演出家育成講座では、『戯曲の仕組み、演出の焦点、注力する点』を学び、育成対象者から「自身の短編をまったく異なる視点でつくり直すという体験をし、演出や演技指導の引き出しが増えた」という声があがりました。また、島根県に移住し初めて地域の人と作品を作った育成対象者は、作品作りの大きな指針と島根で活動する足掛かりを得て、受講後に自分の団体を立ち上げました。今回のオンラインで演劇を作った体験が、リアル上演を行う際の学びになっただけでなく、オンライン配信併用の可能性を広げることになったことも大きな成果でした。

座談会・シンポジウムでは、県内各地の演劇関係者が集り、コロナ禍における演劇の在り方、地域で行われている演劇の現状とこれからについて語り合いました。

3、演劇大学in あきた・よこて

秋田県横手市と秋田市の2会場で開催する予定でしたが、フルオンラインに変更し、『若手の育成とネットワーク作り』を目標に、2週にわたって開催しました。全国から83名の参加がありました。(延べ人数は159名)

高校演劇全国大会常連の畑澤聖悟講師による中高生のための演劇講座は、自作の『修学旅行』をテキストに、克明な分析をしながら読み合わせを行い、受講した中高生だけでなく見学者からも好評でした。成井豊講師の演劇入門では講師自身の創作にまつわる話を語り、聴講者から「創作の意欲がわいた」との声があがりました。鹿目由紀講師の劇作講座では、1週目に戯曲の書き方のレクチャーを行い、2週目は受講者全員が戯曲創作に挑み、それぞれに講師のアドバイスを受け、最後に発表を行いました。大杉良講師の朗読講座では見学者も多く、初級者から上級者まで、群読の面白さを体得しました。長期演出家育成講座では、大館市の若手劇団の演出者が、日澤雄介講師の指導を受けて自作の新演出に挑み、最終日に発表をしました。

北海道から沖縄までの参加者と交流できたことも大きな成果と考えています。

4、演劇大学in 大阪

今回は大阪で活躍する講師によって、『大阪の若手を中心に具体的な育成を図ること』を目標としました。松本修講師による対面式『翻訳劇をどう演じるか?~チェーホフ戯曲を用いて考える~』と、わかぎゑふが講師によるオンライン式『大阪にようこそ!~インプロワークショップ~』を実施しました。

受講者は、松本講座が20名、わかぎ講座が27名。松本講座は、チェーホフ作品の舞台映像や文献を基に、日本語で違和感なく演ずるための演出や演技の工夫を分析し、試しました。島守辰明氏が協力に入り、ロシアの演劇教育の方法の講座も実施しました。わかぎ講座は、2時間ずつのインプロ講座をオンラインで5クラス実施し、最終日に講座の報告と受講者全員のパフォーマンスを発表しました。また古い大阪弁講座を10分ほど実施しました。オンラインで開催したことにより、関西地方からだけでなく、全国からの受講者がありました。

B. 国際演劇交流セミナー

1、国際演劇交流セミナー韓国特集

日韓関係が揺らいでいる今、次世代が「互いのことを知る」ことにより、新たな交流を作り、自身の演劇の発展や社会活動の発展となるよう企画しました。「まず、語り合おう!」というキャッチコピーを冠し、A.韓国演劇界の「社会的事件を扱う演劇」(ク・ジャヘ氏)、B.「日帝時代への翻案劇」(ソン・ギウン氏)、C.「公共との関わり」(パク・チャンニョル氏)に通じる3氏によるレクチャーを開催しました。レクチャーだけではなく、日本側ゲストとの対談をそれぞれ交えることで、韓国、日本における具体的な演劇界や社会の実状を知り、連携していくための方法も探りました。

参加者は延べ187名(A68名・B62名・C57名)でした。海外からの参加もあり、社会に呼応する新たな戯曲、日韓の若手の共同作業の具体例、演劇の社会との繋げ方、若手の育成方法などを学び、対話する貴重な機会となりました。ゲストの西尾佳織氏とク・ジャヘ氏、ゲスト講師の外村大氏とソン・ギウン氏の新たな交流が生まれたこと、日本演出者協会初代理事長:村山知義の活動を次世代が知ったことも有益であったと感じています。

2、国際演劇交流セミナー香港特集

講師アンドリュー・チャン氏の作品『香港三姉妹』(チェーホフの『三人姉妹』の翻案)を参考事例とし、参加者が『三人姉妹』という共通のテキストをベースに、各々の「三人姉妹」翻案に挑むこと、また日本と繋がる香港の演劇史・環境のレクチャーを受け、議論を交わすことで作劇を発展させることを目標とし企画しました。

参加者48名(実践12名+見学36名)。福岡、高知、大阪、ニューヨークなど、多くの地域からの参加がありました。最終日に各自が制作した5分程の戯曲を発表し、それらに対し、講師が多様な提案をし、「演出」という仕事の奥深さに触れ、学ぶことができました。

今回のセミナーで制作した作品を発展させ、初めての東京公演に実施に至った参加者がありました。

また香港出身で、文学座で活動を始めた若手演出家インディ・ローズ・チャン氏、日大芸術学部で学んだアンソン・ラム氏が通訳として活躍しました。香港からの留学生が、今回参加したことをきっかけに、日本でプロの演劇人として活動することを目指すことになりました。(インディ・ローズ・チャン氏と香港からの留学生=羅文賢氏は日本演出者協会に入会)

更に、講師から「2023年に日本の演劇人とのコラボレーションを企画している。滞在創作の協力をしてほしい」との連絡があり、日本と香港との交流のさらなる発展に大きく寄与したと言えるでしょう。

3、年鑑編纂事業

2020年度に開催した韓国、香港特集での内容を、参加できなかった次世代のために纏めました。この2特集の内容と深く繋がる戯曲3作品の冒頭の一部と、日韓演劇交流史を参考資料として掲載したことで貴重な資料となったと感じています。各特集の前に企画の説明を加え、資料写真も増やしました。またホームページでは2019年度のものの情報を編集し公開しました。

4、世界の今を聞く会

 昨年から「世界の今を聞く会」と題し、世界中に在留している協会関係者から現地の状況や、演劇人の活動を、ZOOMで共有する会を不定期に開催しています。参加費は無料、無報酬で運営している有志会合ですが、現在までに下記の8回を実施し、各国の演劇人とのネットワークを作るきっかけにもなっています。

ニューヨーク編    ゲスト:河原その子さん   2020年6月17日

ベルリン編      ゲスト:庭山由佳さん    2020年7月8日

ルーマニア編     ゲスト:谷口真由美さん   2020年7月31日

シンガポール編    ゲスト:三好康司さん    2020年8月27日

台湾編        ゲスト:岩澤侑生子さん   2020年10月31日

香港編        ゲスト:アンソン・ラムさん  2020年11月18日

<2021年度>

ニューヨーク編その2 ゲスト:河原その子さん   2021年6月5日

ウィーン編      ゲスト:佐藤美晴さん    2021年7月5日

次回ロンドン編 8月15日21時~ ゲスト:市川洋二郎さん

最近は定員の15名をオーバーすることもあり盛況ですが、あくまでアットホームなやり方で進めていくつもりですので、皆様もふるってご参加ください。今後も継続し、各国との交流のパイプを太くし、国際部の活動に生かせればと考えています。

C. 日本の戯曲研修セミナー

1、in 東京

三島由紀夫『鹿鳴館』と井上ひさし『日本人のへそ』の2作品をオンラインで研修しました。歴史の転換点における代表作に取り組むことで、参加者が時代や社会との繋がりの中で戯曲を学ぶことを目的に企画しました。参加者は三島由紀夫講座、井上ひさし講座合わせて73名でした。

三島由紀夫講座では、宮田慶子氏をナビゲータとして、三島の多様な劇作の歴史の解説から講座を始め、青木純一氏によるレクチャーも行い、参加者を少人数のチームに分けてディスカッションし、その後に全員でのディスカッションを行いました。戯曲の歴史的位置付けのある分析は、参加者の学びに大きな効果があったと思います。

井上ひさし講座は、15名のディスカッション参加者を事前に選び、司会の日澤雄介氏がキャスティングをし、平野智子氏による初演の解説を交えて全編を読みました。日本だけでなく英国からの参加者によるリーディングと細部のディスカッションは白熱し、大きな学びの場となりました。ディスカッション参加者がセミナー後に言語を巡る戯曲を創作し、演出するという成果もありました。

2、in 福岡

対面での開催にこだわり実施しました。3月に亡くなった劇作家・別役実とその戯曲の研修を「不条理をこえる不条理劇の世界」と題し、前期・後期と二つに分けて行い、演出家の視点の育成に焦点を当てました。参加者は延べ152名でした。

前期は演出者にとっての戯曲研修のあり方を考える【演出プラン講座】を実施。五味伸之氏、田村さえ氏の2名を代表研修者とし、自身にとって演出プランとは何かを言語化し、その後、各演出者が選んだ別役戯曲から演出プランを立てる「プラン期」を経て、実際に俳優をキャスティングし、リーディング上演として立ち上げ発表する「創作期」という流れで進めました。既成戯曲から演劇作品を立ち上げることや、プランニングの文章化に取り組むことに初めての挑戦となり、大きな学びとなりました。演劇評論家の西堂行人氏による別役実と不条理劇をとりまく演劇思想史に触れ、上演後にシンポジウムを行うことで、より研修として深めることができました。

後期は、戯曲から視覚に頼らない演劇体験を作り出す WS【見えない演劇『マッチ売りの少女』】、参加者が劇空間に身を置くことで正解のない劇世界を感じ共有する WS【リーディング上演『堕天使』】を実施しました。トークでは小松杏里講師、下松勝人講師が、現在の社会における戯曲の「わからなさ」が支える機能と役割について語り、地域が抱える今後の課題にまで話しが及び、貴重な体験ができました。

3、in 東海

地元に所縁の作家を学ぶシリーズとして、若手には馴染みのない小説家・永井荷風の戯曲『春情鳩の街』『早春』の2本に取り組み、出演者を一般公募し、稽古を一般公開、公開リーディングをおこないました。さらに芥川賞作家・諏訪哲史による「永井荷風の戯曲と小説」と題した特別講演会を行いました。参加者は106名でした。

『春情鳩の街』はかこまさつぐ氏、『早春』ははせひろいち氏がコーディネーターを務め、ベテラン二人の演出のもと、若手の育成を図りました。学生からベテラン俳優までが共演することで交流の機会となり、また普段触れることのない日本の代表的作家について学ぶことができました。特に若手にとっては「俗悪なものに美を感じ、それを切り取る」自由奔放な耽美派の作家、永井荷風の世界に触れたことが稀有な出会いとなりました。研修後には記録DVDを作成し、協会員、出演者、ゲストに配布しました。

4、in 大阪

森本薫の『華々しき一族』を取り上げました。大阪出身の独自のエンターテイメントの要素を持つ名作をテキストに、戯曲の読み方、演出の方法を若手に学んでもらうことを目的に企画しました。参加者は70名(対面参加3名+オンライン参加67名)でした。

大阪を代表する人形劇団の期待の演出家・宮本敦氏を、普段触れる機会のない劇作に挑んでもらうために演出に選任し、優れた発表会となりました。参加者の複数人から「森本薫作品に関わったのは初めてだったが、大変面白く、森本の別の作品にも挑戦したい」との声が上がりました。「時代の垣根を超え、現代でも面白く鑑賞できる」との感想も多く聞かれました。森本薫の魅力を伝えることができたのは、大きな成果です。

上演後のシンポジウムでは司会を高橋恵氏が務め、講師に菊川徳之助氏、ゲスト講師に大阪大学の中尾薫准教授を招き、森本薫の時代における作品傾向や、ノエル・カワードらイギリスの劇作家の影響、森本作品の上演史、演出、演技における発見や問題点を話し合いました。

D. 若手演出家コンクール

『若手演出家コンクール2020』は、コロナ禍の中で公演活動ができないなどの理由で応募を躊躇する方が増えるのではとの懸念もあったが、若手への励みになることを大きな目標とし、実施に踏み切った。5月1日に募集を始め、6月末に締切り、全国から78名もの応募があった。1次審査の育成方法は例年通り、まず応募者が自分の演出舞台の映像資料・演出プランや上演台本などの文章資料を整理することで自らの作品と向き合うことを考えて募集した。応募作品に対し、複数の審査員がDVDやテキストを見て批評を書いた評価表を、応募者全員に送り、複数の視点から作品が批評されるという貴重な経験による育成を行った。

1次審査通過者15名には、通常は、2次審査は審査員が公演や通し稽古を観て審査を行うこととなっていたが、今回はコロナ禍の状況を鑑みてDVD映像も可とし、また2次審査期間を12月13日までと2週間延ばした。2名がDVD審査を希望した。実演、映像審査ともに5名の審査という公平性を重視して実施。コンクール審査員には東京だけでなく各地域の理事、コンクール最優秀賞者、また美術家等にも参加してもらうようにしているので、多様な視点からの批評・助言が育成に繋がった。

最終審査は3月2日~3月7日に「劇」小劇場で開催。昨年度は政府の「新型コロナウイルス感染拡大防止の要請」にのっとり、全公演無観客での審査会という形をとったが、2020年度は優秀賞4名の収入を考え、1回目の公演は劇場の50%の有料観客の入場を可能に、また全公演を有料配信し、その収入を等分に分けるという方法をとった。最終日の公開審査会は無料でオンラインライブ配信にて公開した。今回は、伝統劇と言われる能に新たな挑戦をしている演出家、対話劇に挑んでいる演出家、映像やコンテンポラリーダンスの要素に挑んでいる演出家など多様な表現方法をもちいた演出家が選出され、演劇というジャンルの幅を考えさせる審査会になり、採点する事にとても悩み、これからの演劇上演を考える刺激的な場になった。採点方法は昨年同様各審査員が1~4点を採点するという、誰がどのように評価したかが明確に伝わる方法をとった。その結果、最優秀賞は三上陽永が受賞した。

また、3月10日~14日に昨年度の最優秀賞受賞者、深谷晃成(第27班)の受賞記念公演を「劇」小劇場で開催した。

今回のコンクールは、すべての作品の映像と審査会を配信で観られたことがとても良かったので、感染症が落ち着いた後も映像配信をして欲しいという意見も、関係者から寄せられた。

E. 社会包摂部

①社会包摂部定例会議の開催

②分科会の開催

③文化庁委託事業

「令和2年度障害者等による文化芸術活動推進事業(文化芸術による共生社会の推進を含む)」

「楽しくつながるプロジェクト」2020 

・東京多摩学園のオンライン・演劇ワークショップ。オンラインでの成果発表会。

・福祉施設さくらんぼの職員さんとの「素材で遊ぼう!」全5回のワークショップ

・映像の制作・配信(東京多摩学園のドキュメンタリー、オンライン発表会の本番、

本番までの過程。福祉施設さくらんぼの職員さんとの「素材で遊ぼう!」全5回の映像)

F. 広報部

①広報部定例会議の開催。

②協会紙『D』の紙面による発刊の中止。並びに『D』WEB化に向けての協議

③文化芸術活動の継続支援事業にて、ホームページでの記事掲載

『D』特別対談「小川絵梨子✕ファン・ユー」対談 

④各事業報告

⑤特別企画「これを読め」など

G. 教育出版部

①教育出版部定例会議の開催

②演劇の教科書作りの協議

③文化芸術収益力強化事業(委託事業)による、緊急舞台芸術アーカイブ+デジタルシアター化 支援事業(EPAD)Eラーニング講座「舞台芸術スタッフの仕事」制作・監修。

H. 日韓演劇交流

日韓演劇交流センターは20年目を迎え、継続するかに関して韓日演劇協議会との話し合いを持った。

また、日本側の体制を変えるための話し合いも幾度か開かれ、現在は具体案が協議されている。

2021年1月に、日韓演劇交流センター主催で「韓国現代戯曲集Vol.10」が行われた。翻訳リーディングは、『激情万里』(作=キム・ミョンゴン翻訳=石川樹里 演出=南慎介)、『椅子は悪くない』(作=ソン・ウッキョン 翻訳=上野紀子 演出=鄭義信)、『加害者探求‐付録:謝罪文作成ガイド』(作=ク・ジャヘ 翻訳=洪明花 演出=西尾佳織)の3作品。シンポジウム『これからの日韓演劇交流』(パネラー 大笹吉雄 シム・ジェチャン シライケイタ イ・ホンイ)も実施された。※座・高円寺で開催された。韓国側はオンラインで参加。 

I. 観劇案内

協会員向けの観劇招待を会員の特典としていたが、コロナ禍による公演の中止・延期が続き、担当者とも相談し、招待をお願いする観劇案内は止め、再開する公演を紹介する形として、メールにて協会員へ向けて情報を発信した。2021年1月より新HPも開設され、サイトにて公演情報の案内を行う。招待に関しては、それぞれに書き込んでもらう方法で公開。

J.  新入会員

演劇大学を含めた育成事業の開催により、会員を増やそうとした。しかし高齢化による退会者も増え、会員総数としては横ばいの状態となっている。2020 年の5月以降は、コロナ禍の影響もあってか、新入会員が増えている。

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